
当院に来られる方で、肩こりを訴える方がとても多いのですが、
「肩じゃなくて、肩甲骨が痛いんです」
と言われる方が時々いらっしゃいます。
ただ、肩甲骨と言っても
・肩甲骨の真上が痛かったり
・肩甲骨の中が痛い
・肩甲骨と肩甲骨の間が痛い
などなど、詳しくお話を聞いてみると、人によって痛みを訴える箇所が全然違ったりします。
そんな肩甲骨の痛みはどこに原因があって、どうすれば痛みが軽減するのでしょうか?
今回はその辺について考察していきます。
ページの下の方にもセルフケアや、ペアで行う肩甲骨の運動も紹介してますのでぜひ最後まで読んでみて下さい(^^)
原因は大きく分けて3つ
大きく分けて肩甲骨の痛みは次の3つに分けられます。
原因1:重大な病気による場合
原因2:脊柱に問題がある場合
原因3:原因1、2以外に原因がある場合
それでは一つずつ見ていきましょう。
原因1:重大な病気による場合
この原因1は肩甲骨の痛みのなかでも、特に緊急を要するケースです。
もし、肩甲骨に痛みが出た時に次のような異常が見られた場合はすぐに病院に行ってください。
<危険な病気が潜んでいるサイン>
・胸痛や息苦しさがある
・痛みが背中から肩や胸など広範囲に広がっている
・痛みが激しい
特に、突然冷や汗が出るほどの痛みがあった場合、心筋梗塞や狭心症などの大きな病気が潜んでいる場合があります。
その他、胆石や膵炎などの症状でも肩甲骨周辺に激しい痛みが出ることがあります。
ですので、突然・激しい痛みが出た場合は我慢せずに、速やかに病院を受診して下さいね。
原因2:脊柱に問題がある場合
先ほど述べたような突然出た激しい痛みが出る以外には、慢性的に痛みがあったり、腕などにしびれがでるケースがあります。
このような場合は、頚椎(首の骨)や脊椎(背骨)に異常がある場合があります。
例えば
・頚椎症
・頚椎椎間板ヘルニア
・腫瘍
など、骨に変形があったり、頚椎に腫瘍ができることで神経を圧迫し、しびれや痛みを出すケースもあります。
骨の変形、腫瘍はレントゲンやMRIなどの画像診断でしか分からないので、慢性的に痺れや痛みがある場合は、まず病院で画像診断をしてもらうことをおすすめします。
痛みの原因が本当に脊柱の変形が問題であれば、手術しか改善方法はありません。
ですが、脊柱に変形があっても、今出ている肩甲骨の痛みやしびれが、脊柱の変形とは関係ない場合もあります。
このような場合は、整体などの施術をすることで改善することもありますので、もし手術を勧められたり、高齢で手術ができないと言われた方は、諦めずにお近くの整骨院や整体院などで相談してみて下さいね。
原因3:原因1、2以外に原因がある場合
画像診断をしても特に異常はないけど、痛みやしびれがある。という場合はこの原因3が当てはまります。
こういう場合は、筋肉や内臓などに問題があるケースが殆どですので、整体の施術で良くなるケースが多いですし、セルフケアで改善する可能性もあります。
(ここで言う内臓の問題は、病気ではなく内臓が疲れているという意味です)
しかし、ここで問題になるのは肩甲骨に痛みを出している原因がどこにあるかです。
肩こりや背中の痛み・肩甲骨の痛みなどは、痛みが出ている箇所とは別の場所に原因が潜んでいる場合が結構あります。
ですので、その原因の場所によって、行なうセルフケアが変ってきます。
一番良いのは、近くの痛みの専門のお店の先生に身体を診てもらって、原因となる箇所を見つけてもらうことですね。
原因の箇所が分かったうえで、その部分を解消できるようなセルフケアを行なうことで、痛みの改善も早くなります。
なかなかお店に通えないあなたへ
そうはいっても、仕事で忙しい・育児で時間が取れない・まずは自分で何とかしたい。という方もおられると思います。
そういう方は、まず最初に肩甲骨周りの筋肉を緩めるセルフケアから始めてみて下さい。
肩甲骨周りのセルフケアとしては「肩甲骨はがし」がオススメです。
youtubeで探してみると色々あるので、自分に合ったものを見つけてやってみてください。
動画がいっぱいありすぎて迷うという方は、こちら↓のセルフケアをやってみて下さい。
動画の中でセルフケアのポイントを説明してますので、そのポイントを踏まえて行うことでより効果的に行うことができます。
まずは一日3回を2週間続けてみて下さい。そうすると肩甲骨周りの筋肉が少しずつ緩んできますので、肩甲骨の痛みが楽になってくると思います。
もし2週間続けてもあまり効果が感じられない場合は、そのセルフケアが合っていないことが考えられるので、近くの整骨院や整体で身体を診てもらって下さいね。
痛みが強い状態では、セルフケアでも限界があります。
痛みが長引くほど良くなるためにかかる時間も長くなってしまいます。
整骨院や整体院に行くのは敷居が高く感じるかもしれませんが、もし、1人でどうにもならない場合は勇気を出して行ってみて下さいね。
【おまけ】二人で行う肩甲骨はがし
一人で肩甲骨はがしやってもいいけど、どうせなら2人で一緒にやりたい!
という方は、こちらのぺあで行う肩甲骨はがしをご紹介します。
下のリンク先のページでも文章と画像で説明してますので、宜しければそちらも参考にして下さいね。
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