なぜ肩甲骨はがしをやっても効果がでないのか?

肩こり解消の方法としてよく耳にする「肩甲骨はがし」。

 

前回では肩甲骨はがしをやる意味とそのセルフケアについてお伝えしていきました。

 

前回の記事はこちら >「肩甲骨はがしはどうやればいいの?」

 

肩甲骨はがしのセルフケアをしていくと、肩甲骨周りの筋肉の硬さがとれて肩こりが緩和されてくるのですが、セルフケアをやってもあんまり効果を感じられない人いるかもしれません。

 

では、なぜ肩甲はがしのセルフケアをやっても肩こりが楽にならない人がいるのでしょうか?

今回はその辺について考察していきます。

 

 

考えられる原因は3つ

なぜセルフケアをしても肩が楽にならないのか、考えられる原因は3つあります。

 

1.肩甲骨はがしがうまくできていない

2.肩周りの筋肉が凝りすぎている

3.肩こりの原因が肩甲骨周りの筋肉にはない

 

です。

 

それではひとつずつ説明していきますね。

 

 

原因1:肩甲骨はがしうまくできてない

一つ目の原因としては、そもそも肩甲骨はがしをうまくできていない。というものです。

 

なぜ、このようなことが起きるのかというと、「何のためにその動きをしているのか」を意識せずにセルフケアをやっていることが大きな要因です。

 

筋トレでもそうですね。なんとなく筋トレするより、「今、ここの筋肉に負荷をかけてるんだ!」と意識しながら筋トレするのとでは効果がぜんぜん違ってくるのと同じです。

 

「この肩甲骨はがしの動きは、このためにやっているんだ」ということを意識しながら行うことで効果も変わってくるので、なんとなく動かしていたなーっと思い当たる方は、ぜひ意識してやってみてください。

 

じゃあ肩甲骨はがしをやるときに何を意識いいの?ということですが、簡単に説明しますので、参考にしてください。

 

ちなみに詳しく知りたい方は、前回書いた記事

>>「肩甲骨はがしはどうやればいいの?」

を読んでみてくださいね。

 

では、説明していきます。

肩甲骨はがしで意識するポイントは「肩甲骨の動き」です。

 

肩甲骨は右上の図のような動きをします。

 

肩甲骨はがしの効果を高めるためには、肩甲骨を右上の図の動きを含めながら大きく動かすことがポイントになります。

 

肩甲骨はがしを行う際は、腕などの動かし方だけでなく「肩甲骨をしっかり動かせているか」に意識を向けながら行なうといいですね。

 

前回の記事紹介した肩甲骨はがしのセルフケア動画の中でも、肩甲骨をできるだけ動かすために抑えておくべきポイントをお伝えしていますので、確認しながら、ゆっくり丁寧にセルフケアをやってみてください。

 

 

原因2:肩周りの筋肉が凝りすぎている

もともと肩周りの筋肉がガチガチに凝っている場合は、セルフケアをやっても最初のうちは変化を感じにくいケースもあります。

 

筋肉が凝っている(硬くなっている)状態というのは、血液の循環がうまくいかず、酸欠を起こして、疲労物質がたまっている状態です。

 

ですので、「筋肉が凝りすぎている」=「疲労物質がたくさんたまっている」状態なので、少しの運動では効果を感じにくいことがあるということです。

 

しかし、継続して肩甲骨はがしのセルフケアを続けていると、硬くなった筋肉が動いて血行がよくなり、徐々に筋肉が柔らかくなってきます。

 

ですので、特に肩こりがひどい方は「数回やったけど変わらなかった」と諦めずに、肩甲骨の動きを意識しながら2週間くらい続けてみてくださいね。

 

 

 

原因3:肩こりの原因が肩甲骨周りの筋肉にはない

肩甲骨はがしのやり方も間違ってない。2週間くらい毎日続けてる。けど、さほど肩こりが楽になった感じがしない。

 

こういった場合は、この3番目の原因が考えられそうです。

 

そして、この原因が一番厄介なケースですね。

 

というのは、肩こりの原因は肩の筋肉以外にたくさんあるからです。

 

腕や手の筋肉・背中・お尻・下半身・内臓・自律神経…etc

 

それも一人ひとり原因が違ったりするので、肩こりって意外と厄介な症状なんです。

 

この原因3の場合は、自分で見つけることが難しいかもしれないので、専門の先生に診てもらうと良いですね。

 

 

原因3かもしれないと思ったあなたへ

ここまで記事を読んでみて、

「私は原因3に入るかもしれない」

と思った方も多いかもしれません。

 

上でも書きましたが、肩こりの原因はたくさんあるので、お身体を直接検査していないこの場で「あなたの肩こりの原因はここです」と特定することはできません。

 

ですが、多くの肩こりの患者さんを施術してきて、多くの人に共通して「ここが原因になっている」という箇所があります。

 

こちらの記事

>>マッサージしても治らない肩こりのあなたへ

で、肩こりについて肩以外の原因や対策についてお伝えしていますので、是非参考にしてみて下さいね。