最近、階段の上り下りで膝が痛い・・・
膝が痛くて正座ができない・・・
立ち座りで膝が痛い・・・
などなど
もしかしたら、その膝の痛みは、『変形性膝関節症』かもしれません?!
今回は、変形性膝関節症がどんな症状なのか、ケアの仕方などのお話をしていこうと思います。
変形性膝関節症ってどんなもの?
関節の表面は関節軟骨で覆われており、その関節軟骨がすり減り、関節の内側を覆う膜(滑膜)に炎症が生じて症状が出てしまいます。
症状が進行すると、関節軟骨の下にある骨が硬くなったり(軟骨下骨硬化)、関節のすきまが狭くなってきたりします(関節裂隙の狭小化)。
また、とげ状の骨(骨棘)や骨の空洞(骨のう胞)がみられ、次第に膝の関節が変形してしまう病気です。
変形性膝関節症の症状は?
【初期】
立ち上がりや歩きはじめなど膝を動かすときに痛みが生じます。
身体を休めたり、安静にしていると痛みが落ち着くことがことがほとんどです。
【中期】
動作時痛の回数が増えて、正座やしゃがみ込み、階段の昇り降りなどの動作が困難になり、膝の曲げ伸ばしもつらくなるなど膝関節の可動域が制限されていきます。
【後期】
膝が完全に曲がりきらない、ピンと伸びない状態が進んで歩行が困難になり、日常生活に支障をきたすようになります。
また、膝関節の変形が強くなり、O脚にもなります。
変形膝関節症の原因は?
変形性膝関節症の原因で、一般的に言われているのが
- 加齢(老化)
- 筋力低下
- 肥満
- 使いすぎ etc
本当に上記のものが根本的な原因なのでしょうか?
当院の考え方でいくと、答えはノーです。
例えば、加齢や肥満が原因であれば、高齢者や肥満体型の人は、みんな変形性膝関節症になるはずですし、膝は左右あるわけなので、両方の膝が同じように痛くなったり、変形してしまうということになってしまいます。
中には、両方の膝が変形性膝関節症になる人もいますが、左右で痛みの強さや変形の度合いが違ったりしていると思います。
みなさんの周りでも、高齢者や肥満体型の方で膝の不調がない人ってたくさんいませんか?
実際、変形性膝関節症なっている人の中で、高齢者や肥満体型の人の割合が多いのは事実ですが、高齢者や肥満体型の方が全員、変形性膝関節症になるわけではないのも事実です。
加齢や肥満、使いすぎなどは、変形性膝関節症を引き起こす一つの要因になることはあっても、根本的な原因にはならないということです。
では、変形性膝関節症の原因は何なのか?
それは。『人によって違う』というのが当院の答えになります。
実際に、その人の身体を触ってみないとわからないというのが正直なところです。
変形性膝関節症の原因は、正確にはわかりませんが、一つ、正確なことを言えるとしたら、『膝に負担のかかりやすい身体の状態になっている』ということです。
その負担というのは、一つではありません。
身体の歪み方(姿勢)、食生活、仕事環境、過去の怪我など、いろんな要素が合わさって、変形性膝関節症という状態を作り出しているのです。
どの症状にも言えることですが、身体の痛い場所、症状が出ている場所だけ悪くなっていくということは、絶対にあり得ません。
変形性膝関節症のセルフケア
※今回は動画で解説していますので、ぜひ、参考にしてみてください。
この動画では、膝をケアをするときにやった方が良いポイントをお伝えしております。
セルフケア等で、症状が改善する場合もありますが、中には、改善しにくい人もいます。
そんな方は、他に原因がある可能性が高いので、一度、医療機関で専門的にお身体をみてもらった方が良いかもしれません。
まとめ
今回は、変形性膝関節症についてでした。
膝に違和感や不調を感じる人は、変形性膝関節症の前兆かもしれません。
どの症状も同じですが、変形性膝関節症を良くするためには、まず、何が原因なのかを見極めることが大切です。
身体は、不調や痛みで身体が危険に侵されていることを知らせてくれています。
早め、早めの対策をしていきましょう!
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