坐骨神経の原因って何があるの?

最近、お尻から太ももの裏にかけての痺れ、痛みが出てきた?!…

ふくらはぎの外側に痺れが?!…

そんな症状が出ていたら要注意!

その症状、「坐骨神経痛」かもしれません!

 

なんでこんな症状になったのか全然思い当たることがないんだけど(-_-;)

という方もいらっしゃることでしょう。

 

そこで、今回は坐骨神経痛の原因について考察していこうと思います。

 

 

坐骨神経痛とは?

まず、坐骨神経痛とはなにか?というところから始めていきましょう。

 

脊椎脊髄病用語事典によると坐骨神経痛とは、

「腰仙部坐骨神経の支配領域、すなわち臀部、下肢後面あるいは外側面へ放散する疼痛自体、あるいは疼痛を呈する症候群の総称」

と書いてあります。

 

なんだか難しいですね(^^;)

もうすこし簡単に説明していきます。

 

坐骨神経とは腰の骨の下の部分(腰椎の3~5番目)と仙骨から出発し、途中で枝分かれをしながら足の先まで伸びているとても長い神経です。

この長い坐骨神経がどこかの箇所で、さまざまな要因によって圧迫、刺激されることによって痛みやしびれなどを引き起こす症状が、「座骨神経痛」と呼ばれているのです。

 

主には、腰からお尻や太ももの裏、すね、足先、足裏などに痛みや痺れがあらわれます。

 

坐骨神経は足の後面だけでなく、枝分かれして脛や足の甲などにも分布していますので、広範囲で痛みが出ることが多いです。

坐骨神経痛を引き起こす原因は?

では、坐骨神経痛は何が原因で起こるのでしょうか?

 

坐骨神経痛がでる基本的な考えは

「坐骨神経がどこかで圧迫や刺激などを受けることによって痛みを出している」

ということです。

 

その坐骨神経が圧迫・刺激されるような原因というのは色々ありますが、ここでは代表的な原因を挙げていきましょう

 

 

①腰部脊柱管狭窄症

背骨(脊椎)は、脳から背骨に沿って伸びている神経を守る役割をもっており、この神経が走っている背骨の空間を「脊柱管」といいます。

 

腰部脊柱管狭窄症とは、その名のとおり、腰骨(腰椎)の脊柱管が何らかの原因で狭くなって(狭窄して)神経を圧迫し、圧迫した神経領域(主に腰から足にかけて)に痺れや痛みを伴う疾患です。

 

特徴的な症状として、*間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる歩行に問題が出る症状があります。

 

※間欠性跛行(かんけつせいはこう)→しばらく歩くと足に痛みや痺れが出て、少し休むとまた歩けるようになる症状のことです

 

脊柱管狭窄症について詳しく解説したページがありますので、興味のある方はそちらの記事もご覧ください

脊柱管狭窄症ってどんな症状なの?

 

 

②腰椎椎間板ヘルニア

これもよく耳にする症状ですね。

 

背骨(脊椎)には、背骨と背骨の間のクッションの役割をする椎間板(ついかんばん)が存在し、椎間板の中には、ゼリー状の「髄核(ずいかく)」という部分があります。

 

椎間板ヘルニアでは、何らかの原因でこの髄核が押し出され、その押し出されたものが神経を圧迫し、痛みやしびれを起こします。

 

この状態が、腰の背骨で起こった場合、お尻や太ももの後ろなど、下肢に痛みや痺れが起こります。

 

これを、腰椎椎間板ヘルニアといいます。

 

 

梨状筋症候群

梨状筋は、図のようにお尻を横切るようについている筋肉です。

 

梨状筋症候群とは、この梨状筋が何らかの原因で硬くなることによって坐骨神経を圧迫してしまって生じる痛みのことです。

 

その他の原因

ここまで、代表的な坐骨神経を引き起こす原因を書いていきました。

でも、

「脊柱管狭窄症にもヘルニアにもなってないんだけど・・・」

という方もいらっしゃると思います。

 

実はこのパターン、かなり多いです。

 

当院には、坐骨神経痛の症状で来院される方が大勢来院されますが、その中には病院でMRI撮ったけどヘルニアも何もないという方たくさんいらっしゃいます。

 

では、この場合の坐骨神経痛の原因はどこにあるのか?

どこを治療すればいいのか?

が知りたいところですよね。

 

しかし残念ながら「ここをやればすべての坐骨神経痛は治る」というポイントはありません。

なぜなら、痛みを出している原因は人それぞれ違うからです。

 

当たり前ですが一人ひとり生活スタイルが違います。

違うということは身体に負担のかかる場所も違ってきますし、過去に大きなけがをした影響が出ているかもしれません。

 

このような理由から、原因となる場所も人によって変わってきますので、一概に「ここをこうすればOK!」というわけにはいかないのです。

 

坐骨神経痛を良くしていくために

とはいえ、なにも自分でできることがないのか?というと、そうでもありません。

多くの坐骨神経痛の患者さんに共通しているのはお尻や裏腿・ふくらはぎの硬さです。

 

特にお尻の筋肉や裏腿のストレッチは効果が感じられることが多いので、まずは下の動画のストレッチを参考にやってみて下さい。

 

 

 

 

当院では、人によって異なる原因を徒手検査で探し出し、このポイントを施術していくことでつらい坐骨神経痛の症状を着実に改善していきます。

 

病院に行ったけどなかなか良くならない。

youtubeで観た動画のストレッチを試しているけどなかなか良くならない。

という方は、是非当院にご相談ください。